1位 巳道正塵さん
現在確認出来ているなかでの最高得点は、張り子作家の巳道正塵(みどうしょうじん)さんの上がり1420点です。自身が親の時にだけ成立する特別役「天下人」を作るだけでなく、相対する大将、武田信玄、上杉謙信そして村上義清をも集めて「川中島合戦」をも作ることに成功。これら大将札を起点に他に多くの役が派生し役点が物凄く伸びてます。天晴れ!しかも10点札に注目すると子の時にだけ成立する特別役「下剋上」まで出来てます。仮に巳道さんが子であったなら、その合計点は1600点にまで到達します。恐るべし!そしてお見事!巳道さん!この布陣の上がりに製作者である私も恐悦至極でございます。
2位 二両亭かるたさん
製作者である私、二両亭かるた自らが意地と誇りを賭けて仕上げた超高得点の1380点!しかし成し遂げた僅か数週間後に、巳道さんに記録を塗り替えられてしまいましたが…悔しい!
親の立場では無かったので役の判定は「天下人」ではなく「時鳥」です。織田木瓜札4枚全て集めて出来る大役「天下布武」、そして足利家の重臣、細川藤孝がいる事で「清洲会議」、「連歌」まで成立していることで役点が非常に伸びてます。ちゃっかり藤堂高虎までいるので「征夷大将軍」まで出来てます。この花札における派手な役を多く集めた上がりでした。
3位 ヨコクミさん
「全然わかんない」「え〜どうしよう」と言いながら、花札を始めてまだ間もないヨコクミさんが出した得点が堂々の3位。ビギナーズラックが過ぎますよ!
親の特別役「天下人」は、特定の札を集める毎に得点が増えていく累積型の役なのですが、ヨコクミさんはそれを4枚まで集めてその役点が500点にまで達してます。他にも『美濃伝』(現在は『関孫六』に名称を変更)があることで豊臣秀吉、足利義輝らの代表的な役「刀狩」「剣豪」、『穴太積み』『真田丸』らを徳川家康、武田信玄それぞれに組み合わせて「天下餅」「風林火山」が成立。蓋を開けてみればほぼ全ての札が役に貢献してます。ルールを把握してない状況でこの偉業。素晴らしいです!